易開封性を満たす豆腐パックの出現
日本人には馴染みの食材となっている豆腐は包装面では工夫のいる食材の一つで、水が欠かせないため余程しっかりとフタを接着しておかないと流通段階で漏れて売り物になりません。かといって、フタを強力に接着してしまうとはがす時に苦労するこの豆腐パックは、登場し始めた頃は開封の時包丁片手にフタに切れ目をいれて開けるという経験はそう遠い昔の話ではありません。時代はかわり、包装の世界でも子どもやお年寄りといった力のない消費者にも優しい、易開封性(いかいふうせい)という包装が求められるようになってきています。豆腐パックに対してもこの要求は変わりません。そのため各メーカではいろいろ工夫が行われ、その成果の一つが容器の縁に切れ目をいれフタ材でしっかり接着しておき、開封の時はフタに設けたシールをはがすことで簡単にフタがはがれるというものです。