フィルムの性質とスリップ性
スリップ性というのは、材料同士の滑りやすさのことをいいます。紙やプラスチックフィルムの加工性、作業性と大きな関係があります。材料の重要な実用的な性質のひとつです。シューを引っ張るのに、要する力は、摩擦力を荷重で除いた割り算である摩擦係数で示されています。摩擦係数が小さいことは、スリップ性が良いということです。
摩擦というものを表すものとして、クーロンの法則というものがあります。第一の法則は、摩擦力はすべり面の見かけの面積に無関係というものです。第二の法則として、摩擦力は荷重に比例して増加するというものです。第三の法則は、動いているときの摩擦は動き始めの摩擦よりも小さくて、かつ滑り速度にほぼ無関係で一定であるとなっているがいろいろな問題を含んでいるということで、摩擦法則から除外されることも多いそうです。