機械適性への影響・静電気力

フレキシブル包装のなかで厄介なのは、静電気です。静電気発生の原因はいろいろあります。プラスチックフィルムの帯電でもっとも重要なのは、剥離帯電なのだそうです。剥離帯電というのは、フェルミ準位の異なる物質を接触、剥離することによって発生します。単に接触、剥離しただけでは、真の接触面積が少なくて、帯電量は少ないものの、摩擦接触させると、真の接触面積が拡大して、帯電量も大きくなります。帯電量を考えるうえで、便利なものは帯電列です。帯電列上で、離れた位置にあるものは摩擦し合った場合、帯電量が多くなります。静電気障害のひとつは静電気力によるものです。帯電密度ｑ、ｑ^{１を有する面積Ｓの早退する二枚のフィルムの間に作用する静電気力Ｆは次の式で示されます。}Ｆ＝Ｋｑｑ’Ｓ　Ｋ：比例定数。f=μＦ　μ：摩擦係数、です。